およそ2時間の船旅を終え 船内の微笑ましい雰囲気から一気に現実世界へと引き戻されるように徳島港に着きいよいよ後半の道のりがスタートです
ちょうど徳島港を出発する頃に日付が変わり、15日に 阿波踊り開催中という事もあり 深夜なのにも関わらずどこか賑やかな徳島市内
祭りの余韻を感じながら192号線にてひたすら西へ向かいます。 一旦目指すは「やまびこ打線」で有名な池田高校のある徳島県西部 三好エリアまでの約80㎞
前半のペース配分のおかげか しっかりとれた休憩のおかげか 快調に漕ぎ進みます。
しかし…… 徳島市内を抜けた頃から とうとう雨が降り始めます
雨量としては大した事ないのですが、やはり30㎞ペースで走っていると 顔 体に打ち付ける量はなかなかのもので…
ただでさえ視界の悪い夜中に 雨により更に路面状況に神経をすり減らしながら走ることに
慣れない道を夜通し走り続けるだけでも なかなか心細いものですが、更に雨が追い打ちをかけ 残りの距離のことを考えると気が遠くなる状況
「漕ぎ続けたら いつかは辿り着く」
という 名言のようで名言じゃないようで 浅いようで深いようで浅い言葉が 脳内を無限ループ∞
休憩をはさみつつ漕ぎ続ける事3時間 やっとの思いでなんとか3時過ぎに 池田付近に到着
池田以降 国道32号線に入ってからは四国山脈の渓谷の合間を縫ったように走るコース 現状の疲労度のまま この暗闇のなか突入するのはあまりにも無謀すぎると判断し 明るくなるまで コンビニの軒先で雨宿り兼休憩をさせてもらう事に
周りが明るくなりはじめるまでの約二時間 結果この時間がこの帰省ライドで一番辛い時間に…
夏とは言え 夜しかも雨 そして四国の山奥
まだ体が温かいうちは良かったのですが 時間と共に全身ずぶ濡れの身体が冷え始め 挙句の果てに寒さで震え始める始末
「寝るな 寝てしまったら最後だぞ」 「う~」
というよくドラマである 雪山の遭難シーンを一人二役でお送りし続けること数十回 ほんとにほんとに厳しい辛い時間でした。
そんなこんなで ようやく辺りが明るくなり始め しっかりと栄養補給をし いよいよラストスパートへ
やはり明るくなり始めると 気分的にもずいぶん楽になり 雨もポツポツ程度に
大歩危・小歩危峡の絶景 土讃線の線路を横目に アップダウンを繰り返しながら 最後の力を振り絞ります。
見えてきました 根曳峠(ねびき) この峠を過ぎれば後は下るだけ いざ高知平野へ
池田のコンビニを出ること約3時間 ようやく……
高知県が誇る がっかり名所 はりまや橋
土佐電鉄越しの高知城
実家近くの 龍馬センパイの生誕地にも ただいまを
トータル347㎞ 20時間 (実走時間13時間20分)
いや~~~にしても長く・寒く・眠く・辛い 厳しい旅路でした そしてトラブルなく無事帰れたことにほっといたしました。